当院透析センターは、昭和46年7月に開設以来41年目になります。ゼロからのスタートで現在の状況まで発展しました。この間、入江康文、桜井信也、伊東春樹、堀 潤朗、前田伸樹、田部 隆、伊藤一茂、佐藤純彦各先生方の活躍も記憶に新しいところです。
開設以来の導入患者数は3,124名で、昨年1年間の透析回数は約40,000回でした。また、千葉県の透析医療の中心として、千葉県透析懇談会事務局が当院に置かれ嶋田名誉院長が中心となって会の運営を行ってきました。現在は、千葉県透析研究会と名称が変わり、室谷が会長です。平成23年4月から腎臓内科、東先生が赴任し、これまでの血液透析だけでなく、腹膜透析も可能となりました。今後、積極的に腹膜透析の導入を行っていく方針です。
腹膜透析の千葉県での普及率は低く、なじみが薄いため少し詳しく説明させていただきます。腹膜透析は、腹腔内にカテーテルを挿入し、一方を体表に出しておきます。このカテーテルに透析液を接続して腹腔内に一定時間貯留した後、交換するということを繰り返し行う透析方法です。自宅や会社などで患者さん自身の生活リズムに合わせて行え、血液透析に比べ残存腎機能が保たれやすく、食事制限も緩いというメリットがあります。また、24時間連続して緩徐に透析を行うため(自動腹膜潅流機による夜間だけの透析もあり)、水分や尿毒症物質の体内変動は小さく、心血管系への負担も血液透析に比べ少なくなります。かつては、腹膜が硬く癒着してしまう被嚢性腹膜硬化症が問題になりましたが、これは長期間腹膜透析をやり続けたことに伴い発症する合併症です。これを防ぐため、現在の腹膜透析ガイドラインでは、5年程度を目安に血液透析に移行することが望ましいとされています。近年、高齢者の透析導入も多くなっており、通院が困難であったり、血液透析のためのシャント作製に苦労する患者さんも多く、そうした患者さんには、腹膜透析が大きな選択枝となります。残存腎機能を長く温存できるという腹膜透析の最大のメリットを生かすためには、腎機能が残っている内に、最初に腹膜透析を行うPD firstが望ましいのですが、シャント作製が困難となり、やむなく腹膜透析に移行せざるを得ない場合もあります。
腹膜透析を希望される患者さんは、腎臓内科東先生の外来(月、木の午前中)ないしは腎不全外来(月、金の午後、東先生担当)にお越し下さい。
現在の透析医を紹介します。
- 嶋田俊恒 名誉院長
月~土までと祝日を勤務していただいている嘱託医で、透析医療のwalkingでなく、working dictionaryです。この人がいないと当センターは成り立ちません。
- 室谷典義 副院長兼医務局長兼臨床工学部長
腎不全患者の外科手術を仕事し、シャントの手術はもちろん、院内の雑用係りとしても重宝されています。
- 疋田 聡 腎不全外科部長兼バスキュラーアクセスセンター長
日本救急医学会専門医である疋田先生も、平成17年4月より透析部門に加わり益々充実してきました。
- 松田幸博 リウマチ科部長
平成12年6月より、リウマチ患者の診療を行いつつ、透析及び血液浄化をも担当していただいております。
- 東 昌広 腎臓内科部長
日本透析医学会専門医でもある腎臓内科の東先生は、平成23年4月より当院に赴任し、透析の回診だけでなく、腹膜透析の導入、維持も行っております。
- 堀 誠司 外科主任部長
透析患者の外科手術・シャント手術を外科の仕事合間にやっております。
- 腎臓内科の家里・長谷川の各先生も透析にかかわっています。
- 循環器内科は、河野先生を筆頭に各先生が循環器合併症をもった透析患者を診てくれます。
- 整形外科の花岡先生は、千葉県で透析患者をいちばん多く診ている整形外科医です。
- 消化器内科では、中村先生を中心に透析患者の肝癌・食道動脈癌を診ていただいております。
- パート医師として、佐藤純彦(佐藤クリニック)、工藤真司(東京女子医大)、松下一之(千葉大)、高村 和、松濱 稔の各先生も透析に関わっています。
担当医プロフィール
| 室谷 典義 | 副院長 医務局長、臨床工学部長 |
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- 日本透析医学会指導医・専門医試験委員・評議員
- 千葉県透析研究会会長
- 日本外科学会認定医
- 日本消化器外科学会専門医
| 西郷 健一 | 透析主任部長 |
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- 日本外科学会認定医・専門医
- 日本消化器外科学会認定医
- 日本がん治療認定医機構認定医・暫定教育医
| 疋田 聡 | 腎不全外科部長 バスキュラーアクセスセンター長 |
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- 日本透析医学会専門医
- 日本救急医学会専門医
- 日本集中治療医学会専門医
- 日本外科学会認定医・専門医
| 後藤 順子 | 透析医師 |
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| 嶋田 俊恒 | 名誉院長 |
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- 日本透析医学会認定医・指導医
- 日本外科学会認定医